直線上に配置
信州長野の旅と歴史
信州の旅    野辺山

野辺山電波天文台
のべやまでんぱてんもんだい
長野県南佐久郡南牧村大字野辺山462ー2
Tel 0267-98-4300


 野辺山電波天文台は正式には、自然科学研究機構国立天文台野辺山宇宙電波観測所と太陽電波観測所の2つの総称です。
 電波望遠鏡と呼ばれる直径45mの巨大パラボラアンテナをはじめ、直径10mのアンテナが6基、直径80cmアンテナが84基立ち並ぶ日本が世界に誇る観測施設です。
 人間の目には見えない天体からの電波を調べることで、星の誕生や銀河の構造、ブラックホールなど宇宙の謎を次々と解明しています。
 入り口を入ると、まず直径10mのミリ波干渉計群が見えてきます。アンテナは6台あり、80から230GHzの周波数を観測しています。
 望遠鏡は光学でも電波でも、口径が大きいほど、より細かい部分を見ることが出きます。しかし、あまり巨大ですと建築的に無理ですし、制度を維持するのも大変です。そこで考えたのが、距離を置いたアンテナをケーブルでつないで、大きな口径の望遠鏡と同じ解像度を得る方法です。
 10mアンテナは台車に乗せて、移動できるようになっています。観測目的によってアンテナの配置を変えるためです。上から見ると「ト」の字型にレールが敷かれています。
 直径45mの巨大パラボラアンテナは昭和57年(1982)に完成した日本最大の電波望遠鏡です。「ミリ波」と呼ばれる波長が数mmの電波を観測するために建設されました。
 重量は700トンで、20から230GHzの周波数を観測しています。カセグレン変形クーデ方式というアンテナ方式で、アンテナの直径は45m、面積は1590平方mもあります。
 直径45mのアンテナは深宇宙を探査するため、分解能よりゲインを重視しています。ミリ波用のため鏡面の精度は高い必要があり、パラボラ面は多数のセルに分割され、それぞれがアクチュエータ制御で理想状態になるように制御されているそうです。



野辺山JR鉄道最高地点
のべやまJRてつどうさいこうちてん
長野県南佐久郡南牧村野辺山306
Tel 0267-98-2091 野辺山観光案内所


 高原列車の代名詞ともいえる小海線は山梨県北杜市の小淵沢駅から長野県小諸市の小諸駅までを結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道です。JR鉄道最高地点はJR小海線の清里駅と野辺山駅の間の標高1374.906mの地点です。
 JR鉄道最高地点記念碑が小海線と国道141号旧道が交差する踏切近くに建てられています。踏切りの北側には木製のJR鉄道最高地点の碑があり、南側には石で出来た日本鉄道最高地点の碑があります。JR鉄道最高地点は、日本の鉄道の中でも最高地点となります。
 日本鉄道最高地点の碑の左側面には、「幸せの鐘」が設置してあります。上り列車が通過する時にこの鐘を鳴らすと「二人の最高の幸せ」を手に入れる事ができるそうです。鉄道以外の駅も入れると立山黒部アルペンルートの室堂駅が標高2450mで、日本一だそうです。



矢出川公園
やでがわこうえん
長野県南佐久郡南牧村大字野辺山412
Tel 0267-91-1771 南牧村農村文化情報交流館


 八ケ岳も一望できる矢出川公園は野辺山天文台の隣、標高1342mのところにある公園です。サクラソウやアサマフウロなど貴重な希少植物の自生地である「矢出川湿原」としても知られている場所です。
 近くに「国史跡」矢出川遺跡があります。昭和28年(1953)に日本で最初の細石刃旧石器が野辺山高原で発見され、矢出川遺跡と名付けられました。これにより日本の細石刃文化の研究が始まりました。出土品は南牧村美術民俗資料館に展示、所蔵されています。
 矢出川公園の隣りには南牧村農村文化情報交流館(ベジタボール・ウイズ)があります。全天周ドーム型シアターでプラネタリウムを備えています。南牧村の大自然をバーチャルトリップできる楽しさいっぱいの交流館です。
ベジタボール・ウイズ


信州長野トップページへ 旅と歴史トップページへ


直線上に配置